軽井沢に子育て移住しました

軽井沢⇔東京での二拠点居住にチャレンジする新米パパのブログ

「ブログ最終回」子育て移住について思うこと

早いもので移住して丸3年が経ちました。家を建てる土地を決めたり、サウナ小屋を建ててる間にも軽井沢・御代田・佐久エリアへの移住はどんどん盛り上がり、こんなにイケてる長野県の移住メディアも立ち上がり、自分が移住しようかと考えていた4、5年前と比べると発信する人も増え、情報もだいぶ集めやすくなったように思います。

そもそもこのブログを始めたのは当時、貴重な情報源であり軽井沢移住者のバイブルだった櫻井さんのブログの存在にとても助けられたので、自分も子育て移住の視点で感じたことや記録を残すことでこれから移住を考えるひと達の役に立てればと始めました。ただ、書いてるうちにそもそも書いてアウトプットすること自体が自分自身の頭の整理になり、移住とか関係ない記事も増え、好き放題書いていった結果、サウナブログ?になりながらも100記事以上もゆるーく更新を続けることができてました。たまにリアルでもつながった人にブログ読んでます、参考にしてます!と言われることもあり、細々とでも続けて来てよかったなとは思います。
とはいえ、物事にはいずれ終わりがあります。3年という区切りでもありますし、軽井沢エリアへの子育て移住も当たり前の選択肢になって来たということで、このブログは今回の更新がいったん最終回ということで、このブログの原点である子育て移住について今、思うことを書いて終わりたいと思います。

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子育て移住も4年目へ
  • 東京で子育てしようとした時に感じた違和感

最近もよくなぜ移住しようと思ったのか?と聞かれることがあります。もはや記憶が薄れてきてしまいましたが、やはり子育てを考えた時の環境の選択が一番の理由でした。当時、子どもが出来たことがわかり住んでいた渋谷区の区役所に母子手帳をもらいに行ったその日に「保育園、多分無理だから考えた方がいいですよ~」と言われたのがきっかけでした。
保育園にいれるために様々な情報収集をして、引っ越しまで考える保活に前向きになれず、当時の家は40平米ない賃貸マンションだったので、広いとこに引っ越ししようと見に行った近所の新築マンションは70㎡くらいで1億円越えで驚愕。郊外に引っ越したとしても広い物件は値段も高く、なんといってももっとも嫌いな満員電車通勤が待っているという。。。
子どもの遊び場も限定的で、制限が多く、何をするにもお金がかかり、なんとなく周りの空気に流されて習い事や塾通いをはじめ、教育費と住宅費を稼ぐのために必死に働きつづけるイメージしかもてませんでした。そんな中でふと思い出したのが学生時代に居候していた長野県の白馬のペンションですくすく育っていた子供たちの姿で、長野で子育てもいいかもなぁ~と思って子育て移住について軽井沢移住を調べ始めたのがきっかけでした。
コロナ禍による社会変化は実は時代の進みを10年、20年早めただけだという言われ方をしたりもしますが、リモートワークの促進、住環境の見直しが進んだいまなら、数年前よりもなおさら地方子育て移住が選択肢として出てくるのは当然ですし、多様な選択できる時代になったのはプラスともいえると思います。都会での子育て環境に疑問を持ったとして、地方移住という選択をより取りやすくなっているのは間違いありません。
 
  • 子育て移住を楽しんでいるのは結局、親かも

では子育て移住して3年経ってどうなのか?はっきりいって良かったですと今のところは言い切れます。やはり子育てという環境において東京に比べて余裕があります。家の広さ、庭の広さ、公園、お店、温泉、といった場所のスペース、なんといっても人混みの少なさ、子連れに対する社会としての寛容さ、車移動の楽さ。ちょっと最近は軽井沢、御代田あたりはあやしくなって来ていますが、保育園も待機児童とは無縁で5月途中入園も余裕でした。
こういう環境としての余裕は心の余裕につながり、結果的に子どもに対する接し方にもつながっているように思います。そして、自然環境はまさに期待以上で、ちょっと出かければ森、山、川、田んぼがあり、生き物もたくさんいますし、BBQ、焚き火は日常であり、雪もたまにですが降るので、娘も楽しそうに遊んでいます。

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雪はもうちょっと降ると思ったのですがたまにです。
ただ、最近改めて気づいたのは移住生活をもっとも楽しんでいるのは大人(というか私)であり、東京時代は(#うまたつワークしていないとして有名)信じられないと思いますが、結構遅くまで仕事する日も多く、基本的には家と職場の往復、たまにおよそ生産的とはいえない飲み会に行くか、ジムにいくか、家で動画配信サービスで海外ドラマを見続けるというありがち?な生活でこれといった趣味もなかったように思います。友達といえるひとも少なかったと思いますし、社交性もなかったです。それが、人の数自体は圧倒的に少ない100分の1?くらいの長野生活の方が友人や知り合いが圧倒的に増え、焚き火、キャンプ、薪割り、BBQ、燻製、稲作塾への参加、サウナ小屋建設と子どもそっちのけで遊ぶことも多く、本業の仕事以外にも御代田出身の若者が起業した東京のベンチャー企業の支援を始めたり、長野の会社の焚き火担当大臣に就任し、アウトドアオフィス作りをするようになったり、断熱賃貸住宅のプランニングをはじめたりとかなり活動的になったように思います。

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最近はもっぱらアウトドアサウナにはまる
そう、結果的に移住生活を楽しんでいるのは親なんですね。ただ、それでいいと思っていて、子育て、子育ていっていますが、子どもは自ら育つもののなので、子どもにとって親が結局できることは楽しく(バカみたいに?)前向きに生活している親の背中を見せられることなんじゃないかと思います。そういう意味では移住という自らの意思でガラッと生活を変える選択をしていく過程を子どもと楽しめているのは本当によかったと思います。この自らの意思による選択というのが大事ですね。
  • 子育て移住を選択肢にするために

冒頭に書いた通り、コロナ禍による社会変化を経て、都会から地方移住は間違いなくより豊かに生きるための選択肢のひとつとなっていますし、特に「子育て期間」という人生のひとつのステージを考えた時にはかなり「あり」なんじゃないかと思います。一方で、地域での仕事の選択肢が少ない、賃貸住宅が少ない、土地開拓と環境保全の両立、地元の方達と実はそれほどつながる機会は少ないなど、課題も少なくないように思います。

また、個人的には人類がコロナに打ち勝って世界の移動が元通りにできるようになる前提ですが、子育て世帯でもより自由に多拠点で生きられるようになると楽しいだろうなとは思うので教育のオンライン化が進むといいなと思っています。(あー、本音は国内外のいろんなサウナにイキタイ。)

と、つらつらと書いてしまいましたが、結論としては「子育て移住最高です。」ということで締めたいと思います。というのも初夏に第2子が産まれることになりました。
多分、東京にいたら第2子とか現実的に考えられなかったと思います。やっぱりこっちは多子家庭が当たり前ですし、兄弟で育つ姿がイメージしやすかったので、またあの大変な新生児を迎えるのかという不安はありますが、楽しみです。娘も4月からは幼稚園入学、断熱賃貸住宅も本格検討フェーズ、サウナは新たな事業化チャレンジとなかなか忙しくなりそうです。

ということで、引き続き常に面白そうと思ったことは事として企て、実行してフットワーク軽くチャレンジしていきます。

これで「子育て移住ブログ」としてはいったん終わります。書くことは好きなので断熱賃貸プロジェクトはまた別途noteか何かにしてまとめていければと思いますので、また出来たらよろしくお願いします。3年間お読みいただいた方々、このような拙いブログに目を通していただき本当にありがとうございました!

それでは、また!

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続きは断熱賃貸プロジェクトへ

 

 

移住して3年、土地決めました

東京から御代田(軽井沢)に移住してもうすぐ丸3年、やっと家建てる土地決めました。移住直後は自分も家建てたい!と結構、土地を探していたのですがなかなかいい場所がなくトーンダウンしてるうちに急遽、賃貸住宅に引っ越すことになりました。

賃料も安くないですし、やっぱり断熱住宅に住みたい!となってはいたのですが、どうも自分のためだけに住宅ローンを組んで返済していくことに気が進まないな〜と考えているうちに岩手県紫波町のオガールのことを知り、断熱賃貸(併用住宅)を建てればいいのか!という発想に行き着き、本格的に土地探しに動き、農地転用手続きが必要だったので半年ちかくはかかりましたが、無事に契約することができました。

土地は時間かけて決めただけあって、とても納得入って決めていますし、断熱賃貸併用住宅、せっかくの素晴らしい立地なので共用のレンタルスペース的な機能も持たせたいなと思っており、本格的にプランニングが開始できることをすごくワクワクしています。ということで土地を決めるまでのこと、断熱賃貸のプランニングについて書いていこうと思います!

  • 移住して生活者目線での土地探しが結果的にとても良かった

軽井沢、御代田地域はコロナ禍による社会変化も伴ってますます移住が増えており、家を新築される方も多いですが、従前から書いている通り少なくともワンシーズンは生活をしてみて土地勘を得てから家を建てることをおすすめしています。それはなぜかについて改めて書いてみます。

ひとつめはまずは軽井沢、御代田は首都圏とは気候(特に寒さ)が全く違うのでこれは体験してから本格的に住み続けることは決めた方がいいと思います。省エネ気候区分でいうと軽井沢町は北海道と同じ2区分、御代田は東北地方と同じ3区分で長野県の中でも寒い地域で、標高1,000メートルはだてではありません。うちも1年目の冬は寒さだけでもないですが、精神的にこたえて、東京に帰ることも真剣に考えた時期がありました。そういう場所に生活もせずにいきなり土地を買って家も建てるというのは結構リスク高いように思います。生活してみて合わなかったら戻ればいいし、多拠点のひとつにするという選択肢もあっていいと思います。

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冬の寒さは体感しないとわからないことも多い

ふたつめは生活者目線の優先順位と許容リスクが決められるようになることです。

移住前や直後はやっぱりザ軽井沢的な森の中に住みたいなとイメージ先行で思っていたのですが、軽井沢方面の霧の多さや湿気、天気の悪さ、夏や連休の渋滞の酷さはちょっと生活するのはきついな、落ち葉半端ないなということがわかり、少し行けば豊かな森はたくさんあるのにわざわざ大量の木を伐採、抜根して、土地の造成をしてまで森の中に家を建てることをするべきなのかなと思うようになりました。

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伐採した森は戻らないのでこういう場所見るとモヤモヤ感がある

また、生活圏を考えると買い物の中心になる佐久方面へのアクセスの重要さ、ツルヤ御代田店の買い物のしやすさ、御代田駅は絶対にタクシーがいる、軽井沢と比較した時の御代田の天気の良さ、お気に入りのお店は結局、御代田にある(やばいやばい気づいたら御代田めっちゃ推ししている汗)ということだったり、国道18号や1,000メートル林道、抜け道へのアクセスのしやすさ、除雪の入る道への出やすさ、面替、望月までの距離(超個人的理由)、通勤、送迎の許容範囲などなど優先させたいことと許容できるリスクが明確になり、いざ土地を決める時の特にエリア選定の際に迷わなくなります。

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結局はアツいぜ御代田ということか?

最後は経験者の家づくりを直接みることができることです。移住後に知り合いが増えるといろんな人の家の見学やモデルハウスとはちがうリアルな実体験談を聞くことができます。みなさん自慢のお家のことなのでそれはそれはとてもイキイキと話してくれるのですごく幸せな気持ちになれますし、それぞれ工夫したことやお気に入りポイント逆に後悔していることなどを教えてもらえるのでこれほど参考になることはありません。そして、そこから自分にも合いそうだなという設計事務所工務店、不動産屋を紹介してもらえたりします。お家見学、めっちゃ楽しいですよ。

ということでまずは地域にしばらく住んでみて、生活者視点で土地を探すことが重要です。

いやいや、うまたつさん、そうはいってもイケてる賃貸がないんですよ。だから仕方なく家建てるんですよ。そんな声が聞こえてきますね。ありがとうございます。存じております。だから、やるんですよ断熱賃貸。その話はまた後ほど。

  • 土地探しは地元に強い不動産屋さんにお願いしよう

今回の自分の土地の買い方はまず、エリアと広さ、坪単価などの条件を決めて稲作塾仲間であり、昨年地元密着の小さな不動産屋さんを始めた、みよたの不動産屋さんに田んぼで草取りしなが断熱賃貸やりたいんですという相談して、いくつか物件ご紹介いたいだのですが、正直、ピンと来る場所はなく、エリア内を毎日ランニングしながら探索してここはと思った場所があったので、買うことができないか?聞いてみました。実は移住直後にもこの場所いいなと思っていたところでもあったのですが。そこから地主さんを探してもらうとたまたまみよたの不動産屋さんの縁ある人につながって、そこから交渉していただき、売りに出ていなかった土地を価格も予算範囲内で買うことができました。まさに縁とタイミングですね。ちなみにこの方法は10回に1回程度しかうまくいかないらしいので、全くおすすめはしませんが、ホントに気に入っている場所があるなら試す価値はあると思います。

また、そこは耕作放棄地の農地だったのですが、代代わりもされていてたまたまタイミングもよくお話ができたため話が進んだようです。農地転用も条件があり、必ずうまくいくとは限らないのですが、みよたの不動産さんは熱心に勉強されたとのことで今回もほぼおまかせでスムーズに転用手続きできました。個人的には伐採も造成も必要ない耕作放棄地の土地活用は地域にとっても重要だと思っているので事例になれて良かったです。

売りに出ている土地を仲介する方が圧倒的に楽だったと思うのですが、みよたの不動産さんには粘り強く対応いただいたのでホントに感謝しています。御代田で土地をお探しの方はぜひご相談いただければと思います!

estate.miyota-match.com

  • テーマは断熱&デザインの断熱賃貸複合住宅

ということで土地は決まりましたので、いよいよプランニングをはじめています。こちらも稲作塾田んぼで出会った建築家さんにお願いしています。この辺は長くなるのでまた別記事で書こうと思いますが、とりあえず稲作塾つながりすごい。

やりたいのは冬あたたかくて、夏涼しく、快適に過ごすことができ、さらには極力エネルギーを使わない断熱にこだわったエコハウスでなので、それが体現しやすいパッシブデザインの日射取得ができる場所を選びました。そして、このエリアになかなかないデザイン性も高い集合住宅にしたいと考えています。また住宅だけではなく、地域の仲間や東京の友人達も気軽に使うことができるセミオープンなスペースも出来たらいいなと構想しています。

まずは自宅兼賃貸併用で予算をはじめ制限も多くあるので小さく始めることしかできないので、ここをきっかけに断熱やエコハウスを体験してもらい、事業としても広げていける可用性を持たせていきたいからです。もちろん共用のサウナもプランニングいれてもらっています。(予算上、奥さんに速攻で削られる可能性は高いですが、なんとか死守したいです涙)今はまだ夢みれる時なのでいろいろ詰め込んでます。

賃貸部分については今のところ、

・移住者もしくは2拠点居住を想定

・3〜4人家族くらい

・2階建ての2もしくは3LDK

くらいを想定しており、光熱費はかなり抑えて住めるようにしたいと思っています。完成は2022年春(4月までには入居できるように)を考えていますので、ご興味あるという方はぜひご連絡いただければもう少し詳細な情報をお伝えさせていただきながらヒアリングもさせていただけると大変嬉しいです。

軽井沢・御代田移住のお知り合いや東京のターゲットになりそうな知人にも協力いただき、断熱賃貸の需要アンケートみたいなものもやってみましたが、まさに地域に必要とされていることがわかったのでこれはやるしかないと思っています。

断熱賃貸についてはぜひこちらの記事も読んでいただければ!それでは、また!

umatatsu.hatenablog.com

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「サウナタテタイ」が「サウナ建ちました」になるまで

昨日、年末から取り組んでいたセルフビルドサウナ小屋がついに完成し、建国記念日に合わせて、プレオープンイベント「サウナ建立記念日」を仲間内で行いました。自分たちで建てたサウナ小屋は期待以上の出来でした。

ということで今日は#サウナタテタイが#サウナ建ちました になるまでの裏側について書いてみたいと思います。

サウナブームによりサウナタテタイっていう人は結構いるようですし、実際どんどん建ってますね。とはいえ、今回ログ材をお願いしたログラフさんのところにも結構問い合わせは来ていたみたいなんですが、ホントにセルフビルドで建てたのはThe Saunaさんに続いて2組目だったらしいので、なかなかホントに建てるとことまではいかないみたいです。

今回は具体的なサウナの建て方というよりはこういうミニプロジェクトをどうやって実際にカタチにして実現するかについての考え方的なものを書いてみます。

  • やりたいことはとりあえず、つぶやき続ける

そもそもなぜにサウナ小屋を建てたいということになったかというと、とりあえずThe Saunaでの体験があまりに強烈だったからです。もともとサウナは1〜2年前くらいからハマりつつあったのですが、The Saunaのフィンランド式の薪ストーブサウナの柔らかな暖まり方と森の中での外気浴がほんとに異次元に気持ちよくて、あ、このアウトドアサウナやばいな、これは広めないといけないって衝動的に思いました。

帰りの車で@miyotaLifeと真剣にどうやったらサウナ小屋を東信エリアで作れるかアツく話していたのを覚えています。 

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 この「これはいいものだから・すごいから誰かに伝えなきゃ、シェアしたい」という感覚はものすごい重要で、最近読んだ本 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学 (NewsPicksパブリッシング)に「贈与のメッセンジャー」という考え方が出てくるのですが、この考え方がすごくしっくりきました。損得勘定は抜きにして、純粋にいいものを人に伝えたいという使命感に基づく行動はすごく人間的でな本能的で大事にしなければいけない衝動な気がします。断熱番長が断熱についてアツく語り続けているのも同じ匂いがします。

この時から#サウナタテタイ というハッシュタグを作って、ことあるごとにTwitterでつぶやくようになりました。そして偶然にも同時期くらいに「はたらクリエイト」という長野の知人の会社のアウトドアオフィスを手伝うことになり、焚火担当大臣というなぞの役職(無報酬のプロボノ)に就任し、焚き火台を選定して納品したり、デッキのプランニングに勝手にアドバイス?したりするようになりました。
ちなみにはたらクリエイト社は偶然、2年前くらいに縁があり佐久オフィス開所式にお邪魔したつながりはあったのですが、Twitterで焚火楽しい、焚火やりたいといっていたら、おすすめの焚き台教えてくださいと言われ、アウトドアオフィス化を手伝うことに気づいたら焚き火担当大臣に就任していました。

そして、今度は夏休みにテントサウナをレンタルして川に入れる場所を探していたのですが、軽井沢、御代田になかなかいい場所がなく、どうしようと思っている時に偶然訪れた蓼科山の御泉自然園のあまりにきれいな湧水を見て、GoogleMAPでこの水はどこに流れていくんだろうとたどっていたら鹿曲川というのがあることを知り、そのまま下流をみていたらはたらクリエイトの佐久オフィスがなんと鹿曲川沿いにあったのです。それならオフィス沿いでやろうと思い、その日のうちに帰りに視察して、できそうだったので後日、実行したらめちゃくちゃ良かったのです。

そこからこのオフィス敷地内に #サウナタテタイ と勝手に決めました。つまりきっかけは基本Twitterです。やりたいことをつぶやいていたら色々つながって、実現してます。Twitterすごい。  

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と勝手に人の会社の敷地にサウナ小屋を建てることを決めて、まったくサウナ―でもない代表の井上さんにここでサウナ建てましょうとしつこく訴え続けてました。ちなみに自分はDIY経験はほぼゼロ、費用がどれくらいかかるかも全くわかってませんでした。なんとなく手伝ってくれそうな移住仲間達に声をかけ、Facebookグループを作ってどうやってサウナ小屋を建てるか情報収集と共有をしはじめました。多分、この時点では誰もそこまで本気で考えておらず、できたらおもしろそうだねくらいに思っていたくらいかなとは思います苦笑

唯一、イケると思っていたのは先に出来たオフィスの焚き火台テラスがコロナ禍で積極的に声掛けしていないにも関わらず、クライアントさんやメディアからの反応がよく、予想以上に活用されていたので、佐久市望月のしかも限界集落化が激しい僻地にわざわざ人を呼ぶための投資としてアウトドアオフィス化の正当性が証明されつつあったことでした。

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「クライアントさんが東京のIT系の会社が多いなら、社長はもれなくサウナーなんでオフィスにフィンランド式サウナはめちゃくちゃ刺さりますよ!」「今やらないと他の誰かに先越されますよ!」などとしつこく迫りつつ、ログ材の見積りを取ったり、薪ストーブ屋さんを紹介してもらってオフィスに来てもらったり、サウナ小屋を建てることを着実に既成事実化していきました。快諾してくれて巻き込まれてくれた井上さんがすごい。。

この過程によって #サウナタテタイは単なる仲間内で楽しむだけの道楽的な「消費」から将来的な価値を見込む事業としての「投資」に変わっていったのです。この「消費」と「投資」の観点の違いは何をするにしてもめちゃくちゃ重要なので意識できると良いと思います。※最終的に社長の道楽になる可能性はあります汗)

そして、「セルフビルド」となるべく「地元信州の資源を使う」ということにこだわりました。サウナ小屋を建てるだけならそれこそ業者に資材も施工も頼んでしまえば多分、3日くらいで建ちますし、苦労もありません。ただ、それだと何より楽しくないですし、過程自体を楽しむことも外に見せることができなかったかと思います。

これからプライベートサウナを建てたいというひとはどんどん出てくるでしょうからその人達の参考になるようにとも思いましたし、クライアントさんはもちろん、直接的に関係ない人にもなんかおもしろそうと興味を持ってもらえるように積極的に過程・ストーリーを共有してもらうようにしました。水風呂、サウナストーブ、サウナストーンと信州産にこだわったのもそこに狙いがあります。

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水風呂は信州味噌樽、ストーブは地元業者さん完全オリジナル、ストーンは地元火成岩を採石

結果的に関わり方は人それぞれでしたが、DIY作業に参加してくれる人はもちろん、アドバイスをくれる人、道具を提供してくれる人、サウナストーンについて調べてくれる人と次々に協力者が増えていった感じはありました。最後はほとんど代表の井上さんが自ら仕上げてましたが苦笑

そして、 最近は偶然、街で会う人や東京の知人もサウナ出来ましたか?とことあるごとに聞いてもらえるようになりました。まさに「はやくいきたいならひとりで行け、遠くへいきたいならみんなでいけ」を実感しました。ご協力いただいた方々本当にありがとうございました!!最初は少人数ですが、だんだんと巻き込みを広げていくというのもポイントだと思います。

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セルフビルドは大変ですが、その分の達成感がすごい。
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詳細なサウナできるまでの過程はこちらの会社のブログ記事を読んでみてください。

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  • わからないことは調べて知識をつけることも大事

やはり何かわからないことを始めるには「知識をつけること」も重要です。わからないことが多すぎると次に何をすればいいかも決められませんし、どんな人を何を頼ればいいかもわかりません。知識を得ながら先人達の知恵を借りながら、完成ゴールイメージを持つことが大切です。

今回、サウナを建てる時に特に役立った情報をご紹介します。

まずはThe Saunaの1号棟ができるまでを丁寧に書いてくれているこちらの記事。これはガチで参考になりました。というかこの記事がなかったらサウナ建てようと思わなかったです。これを無料公開してくれたべべさんはほんとに素晴らしいですし、直接教えていただいたこともいくつもあり大変、感謝しています。サウナ小屋のイメージというはリアルな教科書はここしかなかったので、常にThe Saunaのカクシだったらという会話をしていたと思います。

liginc.co.jp

次はSaunologiさんのブログです。こちらのブログもサウナ好きの方の中では有名だと思いますが、サウナについてここまで深く、熱く研究されている方はいないと思います。特にサウナの構造や熱、湿度について考察してくれているのでサウナ小屋を作るのには相当に勉強になりました。

saunology.hatenablog.com

次はこちらの本です。ストレートなタイトルですが、単純な作り方だけではなく、サウナの歴史、文化、入浴方法などまさに教科書的な存在です。残念ながらKindle版しか現在ないようですが、サウナタテタイ人は必読の本です。

サウナをつくろう:設計と入浴法の全て

サウナをつくろう:設計と入浴法の全て

 

最後はDIYの入門書としてのこちらの本です。DIY超初心者の自分はまず道具の名前や小屋という構造物の部品の名称からわかりませんでした。 この辺の基本的な知識をカバーしてくれるのがこの本でした。ちなみにいろいろな小屋の紹介がメインなので読み物としてもとてもおもしろいです。

小屋入門 (自然暮らしの本)

小屋入門 (自然暮らしの本)

  • 発売日: 2017/01/27
  • メディア: ムック
 

一番参考になるのは実体験に基づいたブログ記事だったりしますが、教科書的なものも背景や用語から知ることができて重要だなと思いました。やりたいことの衝動を大切にして、それを発信して、仲間をつのって、調べて、共有して、見本になるものを真似て、実行にうつす。今回はサウナ小屋でしたが、何か新しいことを始める時には結構、共通することが多い流れだったのではないかと思い、書いてみました。あんまりサウナ小屋について詳細なことは書かなかったので、何か聞きたいことあれば個別にご連絡ください。

それでは、また! 

素人が考えるなぜ「断熱」なのか?

久しぶりの更新になりましたが、今日はサウナ以外の話題、「断熱」について書いてみたいと思います。といっても断熱番長と違いスーパー素人なのであまり専門的(オタク?)な内容ではなく、なぜに断熱、断熱騒いでいるのか?家を建てるなら断熱には拘りたいと思っているのかについて書いてみようと思います。

まずは断熱そして、エコハウスに興味を持っていただければと思い書いてみます。

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岩手県紫波町のエコハウスタウン(断熱は裏切らない)
  •   石油王に貢ぎつづけるか?断熱するか?  

先日の菅総理所信表明演説以降、「カーボンニュートラル」、「脱炭素社会の実現」「ZEH(ゼロエネルギーハウス)」というワードが連発され、ここに来て地球温暖化気候変動の深刻化に対応するためにいよいよ国として本気で動き出して来た感ありますね。
今更か?という突っ込みもあるとは思いますし、ヨーロッパ諸国に比べると周回遅れ状態ではありますが、いよいよ脱炭素社会に向けて待ったなしという状況になってきました。
では、どうやって脱炭素社会を実現していくのか?すごく単純に考えると、いかに使うエネルギーを少なくして(省エネ)、CO2排出する石炭・石油エネルギーから再生可能エネルギーにいかに転換していくか(創エネ)という2点につきます。
ただ、議論としてどうしても太陽光発電風力発電などのの再生可能エネルギーへの転換、「創エネ」側に偏りがちなのですが、まずは使うエネルギーを減らす省エネがベースとしてあるべきであり、これが住宅の「断熱」の話しになります。
想像通りだとは思いますが、日本はCO2が発生する化石燃料に約85%(2018年)も依存しており、ネルギー源として使われる石油・石炭・液化天然ガスLNGなどの化石燃料を海外からの輸入に大きく依存しています。エネルギー自給率は約11%(2018年)とOECD35カ国で34位。。。何も考えずに電力やガスを使い続けるということはせっせと中東やオーストラリアの資源国に貢ぎつづけ、CO2を排出し、地球温暖化に貢献しているということになります。

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(出典)IEA「 World Energy Balances 2019」の2018年推計値、日本のみ資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」の2018年度確報値。※表内の順位はOECD35カ国中の順位

昨年末から年始の大寒波では暖房負荷の急増により、電力需給が逼迫して、あわや大停電かというニュースがありました。
日本の家は根本的には性能が低く寒い家が多く、間仕切りされた部屋数が多いため、エアコン、床暖房、石油ストーブ、電気ストーブ、オイルヒーター、こたつ、などなど、個別暖房が多くかなりエネルギーの無駄使いしています。
「断熱」とは床、壁、天井の家全体を断熱材でくるっとつつみ、高性能な窓・サッシを使って家から逃げる熱(熱損失)を抑え、家の中のどこにいても夏は涼しく、冬は暖かく同じ快適な気温で過ごせるようにして、暖房負荷を抑え、なるべくエネルギーを使わないようにする効果が期待できます。そして同時に家の隙間をなるべく少なくして施工する「気密」も重要です。いくら断熱をしても隙間があっては外の冷たい空気を吸い込み続け意味がありません。そして気密を取る以上は適切な換気をしかも熱を失わずコントロールして行うことが重要になります。よって「断熱」「気密」「換気」をセットで考えて設計、施工して快適に省エネに暮らすための工夫を総称して「断熱する」と言っているように思います。
 
特に軽井沢、御代田エリアは寒冷地です。とにかく寒いです。よって暖房を東京に比べるとものすごく使います。暖房のための熱エネルギーは大きくいため、この暖房負荷をいかに少なくできるかが重要になります。
この寒さに対応するための省エネ基準の地域区分というものを国土交通省が決めています。日本は南北に長く地域によって気候が大きく違うので市町村単位で日本全国を、「1地域〜8地域」まで8つに区分して、地域ごとに省エネの基準となる数値が示されています。

これによると軽井沢町は「2」地域、御代田町は「3」地域てで実は隣町ですが区分が違います。この基準によって断熱、気密の基準値が変わるので、実は御代田町の方が基準値だけでいうと有利ですね。

体感としても御代田の方が暖かく日射も多いので納得ではありますが、ちなみに2区分というはほぼ北海道、3は青森、秋田、岩手といった東北地方と同じくらい寒いという基準で考える必要があります。

2020年地域区分新旧表

これだけ暖房が必要な地域である以上は断熱して暖房負荷を抑えた家づくりをしない限り、石油王に貢ぎつづけることになります。

また、薪ストーブは資源が木である以上、循環してカーボンニュートラだ!という話もありますが、家を断熱して暖房負荷を抑えて使えば消費する薪の量もぐんと減らすことができます。断熱によって使用するエネルギーを減らす、これが脱炭素社会、カーボンニュートラルの土台中の土台といえるでしょう。
  • 断熱で健康になろう
そしてもうひとつ語れるのが健康効果です。サウナ、水風呂、外気浴とか言っておいて全く説得力ないですが、ヒートショックはかなり危険な現象であり、日本人のもっとも身近にあるリスクといっても過言ではありません。
日本で入浴中に亡くなるのは全国で年間約1万人以上と推測されており、交通事故よりも多いです。浴室とトイレは家の北側に寒い場所にあることが多く、冬場の入浴では、暖房が聞いた部屋から寒い風呂場へ移動するため、熱を奪われまいとして血管が縮み、血圧が上がります。お湯につかると血管が広がって急に血圧が下がり、血圧が何回も変動することになり、心筋梗塞などを発症します。家全体が断熱されていれば家の中の気温差がなく、このようなことは起こりにくくなります。
 
そして最近は夏の暑さにより家の中での「熱中症」というの聞きます。断熱すると夏は暑いのではないか?ということをきいたりしますが、家を魔法瓶だと思っていただければ全く違うことがわかるかと思います。夜の涼しい空気をいれたり、冷房で一時的に冷やしてあげれば外の気温の影響を受けにくく、家の中どこでもそれが一定時間続くということです。断熱は暑さにも強いのです。
 
さらには気密をしっかり取ることで湿度もコントロールしやすくなります。気密がとれていないスカスカの家であればいくら加湿や除湿しても無意味でどんどん外気を吸い込んでしまうことになります。軽井沢の夏の高湿、冬の乾燥は大敵なので、しっかり気密を取ることはマストといえるでしょう。
  • 断熱について学んでみよう! 

とかなりつたないですが、なぜ断熱した方がいいかについて書いてみました。少しでも興味を持っていただいた方に初心者が断熱、エコハウスについて学ぶ方法をいくつかご紹介したいと思います。

①本で学ぶ
一番簡単で始めやすいですね。いろんなものがありますが、初心者向けにいいと思った2冊をご紹介します。

 世の中に家づくりの本があまたありますが、あたらしい教科書というだけあって絶対にまずは読んだ方がいい本になります。断熱業界?の有名人の方達による共著になりますが、写真や図も多く、最後に実際のエコハウスの紹介もありとても読みやすいです。

これは最近出版された本ですが、相当に俊逸でした。このブログ記事を書いたのもこの本に影響されたのが大きいです。断熱の基本的なことから、省エネ基準とHEAT20の違い、太陽光発電、蓄電池、そして薪エネルギーの活用についてここまで関係性高くしかもわかりやすく書かれている本は珍しいのではないでしょうか?

 ②勉強会(オンラインサロン)に参加してみる
エネルギーまちづくり塾というオンライン勉強会(オンラインサロン)に夏くらいに参加したのですが、すごく面白かったです。住宅に限らず、公共建物、さらには地域としてどうエネルギーに取り組んでいくべきか?「エネルギーと地域」や「断熱」のことを基本から、わかりやすく学ベる講座です。
毎週1時間、基本的には講義形式ですが、後半はディスカッション形式になり、いろんな建築家さんや設備のプロ、不動産さん屋さんの話を聞くことができました。
費用はそれなりにしますが、おもしろいと思います。
なんと、来週から3期がはじまるみたいです。ギリギリですがまだ間に合うかも!?
③行ってみる
なんだかんだで断熱を知るには体感しかないんですよね。。  軽井沢・御代田地域では高断熱、高気密住宅が結構、増えてきていると思うので、お知り合いでいればこういうご時世ではありますが、この寒い時期にお邪魔させていただいて断熱を体感するとその快適さにびっくりすると思います。また、現在は冬季休業中ですが、軽井沢の森のカフェさんはなんとパッシブハウス認定もされていますので、オープンしていればぜひ行かれてみると良いかと思います。

www.karuizawacafe.com

 ということで、書いてみました。これから家を建てたいなと思っている方の少しでも参考になれば幸いです。もちろん自分自身も引き続き学んでいきます。

それでは、また!

変化の1年だった2020年を振り返る

サウナタテタイ、タテタイと騒いでるうちにホントにサウナを建てることになり、毎日のように望月に通っているうちにあっという間になんと2020年が終わろうとしているではありませんか!残念ながら収まるどころか拡大する一方の新型コロナウイルスですが、まさにこの1年はコロナきっかけの急激な社会変化が大きく、自身もその影響を受け、急遽の引っ越し、フルリモートワーカーに転身、地域のお店のクラウドファンディングの立ち上げ支援、焚火担当大臣への就任、東北断熱賃貸視察ツアー、サウナ小屋を企画してセルフビルディングと目まぐるしい1年を過ごした気がします。ということで、特に大きかった3つの観点で今年の数少ないブログ記事とともに簡単に1年の振りと来年以降の展望を書いておきます。

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美しい景色に救われた1年でもありました。
  • もう戻れないリモートワーク、パラレルワークという働き方

新型コロナウイルスが拡大し始めた2月ごろからほぼ完全にフルリモートワーカーになり、結局、東京の会社に出社したのは健康診断とPC故障による機器交換と仕事のセキュリティの関係上必要になってしまった3回くらいだったと記憶しています。

実務上は元々プロジェクトベースの働き方をしていたこともあり、全くといっていいほど影響はなく、取引先と会議なども移動時間がなくなり生産性はむしろ上がったといっていいでしょう。

もともと制度としてもリモートワークがととのっていること、社員の自立性を重要視する社風からおそらくリモートワークが選択肢としてなくなることは今後も考えにくく、地方移住した自分にとってはこれを活かす好機になってくることは間違いありません。とはいえ、リアルの場の良さを活かした方がいい機会もあるので、今後はコロナ次第ではありますが、今年よりは東京に行く機会は増やして、リアルか?リモートか?という対立は超えて、自分の1番やりやすい働き方のバランスを見つけていくことになると思います。

そして、本業以外の活動、今やっているベンチャー企業のメンターや業務改善、焚火担当大臣、サウナ小屋プロデューサー、さらには米作り、薪づくり、断熱賃貸オーナーと稼げる、稼げないに限らず、おもしろそうなことにはどんどん突っ込んで、パラレルワーカーの幅をより広げていきたいです。リモートワークのおかげで長野側での活動量が増え、色々これからもできそうなことが増えたのが嬉しい誤算でした。

umatatsu.hatenablog.com

  • とにかくサウナ、サウナ、サウナと騒いだ1年だった

今年はサウナに本格的にハマりはじめ、野尻湖のThe Saunaでサウナ新世界を体感し、テントサウナでアウトドアサウナの可能性に目覚め、ついには仲間を募って、ひとの会社の敷地内にセルフビルドでサウナ小屋を建て始めるなどサウナ、サウナ、サウナの1年でした。

ちなみにそんなにサウナに興味にないひとをいかにサウナ好きにするかが最近のモチベーションなので、これからサウナ小屋の薪ストーブサウナを最高のものに仕上げ、サウナ→水風呂→外気浴→→焚き火BBQの一連の悪魔ループの沼に沈めていくかがマジで楽しみで仕方ありません。

一方で真面目にサウナの健康面、特にメンタルコントロール面での可能性はすごく感じていて、何かとストレス社会の現代日本人にサウナは最適なツールであり、特にアウトドアの自然環境と掛け合わせはホントに多くのひとに体感してほしいのです。

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  • 断熱賃貸、これはやるしかない

移住仲間たちが次々に素敵なマイホームを建てていく中で、義母宅居候生活から戸建賃貸引っ越しといっこうに自分の家を建てようとしてなかったのですが、ついに断熱賃貸集合住宅という形で家を建てようと土地を本格的に探しはじめ、実はこの年末にほぼほぼ場所も確定しました!

そもそも家自体にそんなに興味がなく、これまでどうも自分のためだけに住宅ローンを組んで新築して家を建てるということに前向きになれなかったのですが、一方でエリアに適正価格で断熱性能もある長く住みたいという賃貸住宅もないな〜という感じでした。

というかそういう物件が無いなら自分で断熱集合住宅作ればいいんじゃない?というかなり単純な発想から不動産投資や断熱住宅の勉強をしていく中で、実際に断熱賃貸の事例を東北まで視察させていただき、これはこの御代田・軽井沢地域でやらねばならないと勝手な使命感に燃えはじめ、具体的なプランニングをしはじめました。アンケートなど既にご協力いただいた方々ありがとうございました!一介のサラリーマンが始めることなので最初の規模は小さくなりますが、移住者目線でしかできない住みやすくて面白くてかっこいい建物を作ろうと思っています。

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ということで移住3年目の2020年は変化の年ではありましたがそれを機会として来年以降に向けて色々仕込むことができた、いい年だったと思います。願わくは来年はコロナ禍を人類が克服し、また移動が自由にできる世界になってほしいです。

それでは、また!

 

 

 

行くぜ!東北。「断熱賃貸オガールネスト・グッデイ視察編」

前回のオガールタウン視察編に続き、今回は日本の中ではまだ珍しい断熱賃貸住宅「オガールグッデイ」と「オガールネスト」の視察レポートです。

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もともと軽井沢・御代田の移住者向けの賃貸住宅事情をどうにかしたいという思いから、エネルギーまちづくり塾への参加、視察ツアーにつながっていますので、断熱賃貸住宅の今回のツアーのメインイベントではありました。

結果、Web上の記事や資料だけではわからない、設計や建物の工夫や知恵が詰まっており、相当、具体的なことも知ることができたと同時にこれはいよいよ断熱賃貸やらねばならないと勝手な使命感に駆られて帰って来ました。

  • なぜ日本の賃貸住宅環境は劣悪なのか?

ヨーロッパなどに比べると相当遅れていると言われている日本の住宅の断熱性能ですが、ここ数年、「断熱番長」のような熱意溢れる人たちの活動と気候変動問題のいよいよの深刻化によって「新築の戸建て住宅」については少しずつ、エネルギー効率の高いエコハウスという意識が世の中的には出て来たように思います。*まだまだとは思いますが。。

 一方で、賃貸住宅とはということかなり悲惨な状況で、わざわざ賃貸住宅に断熱にコストをかけようという物件はほとんど見当たらず、寒い、暑いは当たり前で、物件として選ばれやすいようにデザイン性は重視されても、目に見えず、価値を実感しづらい断熱性能や気密性、換気、暖房負荷まで重視するというものはおそらくほとんどなかったでのではないでしょうか。

 これがなぜかという一般的に賃貸物件というのは「不動産投資」として出資者(オーナー)から捉えられているので、いかに建築にかかるイニシャルコストを下げながら、賃料も抑えて空室率を下げられるかというのが勝負の世界です。よって、小さなコストに対して大きなリターンを得られるか?利回り市場主義、ROI(投資対収益)の最大化が目的になります。

そして光熱費のランニングコストは貸主負担なので、エネルギー効率など意識せずに貸主負担にコストを寄せてしまうことが、投資という数字だけの世界の表かで見たら正解なのです。(住民満足度を考えれば本来マイナスのはずなのですが。。)

なので不動産賃貸業というビジネス構造上、日本の賃貸住宅の多くは住居としての性能はどうしても低くなりがちなのです。

ちなみに高気密・高断熱のエコハウス住宅が普及している北海道出身で実家暮らしだった若者が東京に出てき来て、あまりに賃貸の家が寒いので、実家に戻ってきたという笑えない話があるそうです。環境問題を考えた省エネルギー、住人の健康リスクを考えた時にこの日本の賃貸住宅事情は大きな問題です。

ヨーロッパはそもそもの意識や集合住宅含む住宅性能への規制が違うという前提はありますが、光熱費がオーナー負担というケースもあるらしく、オーナー側の経済メリットも働いていて、賃貸住宅のエコハウス化は当たりまえに進んでいるそうです。

そもそも断熱という観点でいうと個別の戸建て住宅で性能をあげていくよりも集合住宅まるっとやった方が、外皮性能をシェアできるの効率性がいいのです。なぜなら断熱する壁の数はざっくりいうと4枚なので大きく変わりません。

何より、断熱エコハウスの良さは住んでこそですので、賃貸住宅でその良さを実感することは住宅業界全体のエコハウス化としても大きな意味を持ちます。

  • 知恵と工夫が詰まった断熱賃貸賃貸「オガールグッデイ・ネスト」

そんな日本の賃貸住宅事情の中、紫波町にできた断熱賃貸住宅が、社員寮としてDINKS、単身向けに建てられた「オガール・ネスト」さらにはファミリー向けに建てられた「オガール・グッデイ」なのです。

今回はこの賃貸住宅を企画された「くらしすた不動産」さんに案内いただきました。

もとともオガールプロジェクトの中心人物、岡崎建設の岡崎さんが、地域に住みたい賃貸住宅がないというところからはじまってできたのが、こちらのDINKS、単身者向けのオガール・ネストです。

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外観もかっこいいオガールネスト

規模としてはそこまで大きくなく、ペアルーム4室と単身向け1部屋、そして共有のシェアリビングが1部屋の合計6室です。周辺家賃より2万円ほど高いようですが、情報公開前にすぐに希望者で満室になったそうです。

特徴のひとつは何といっても断熱性能で、オガールタウンの事例を参考に基準を決めていて、年間暖房負荷、気密性(C値)、外皮性能(Q値、Ua値)はかなり数値を出しており、さらには燃費計算上の光熱費は通常の住宅の約半分になっています。

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驚くべきことはこれだけの性能を出しながらも建設コストは通常の集合住宅並みに抑えられており、シンプルな間取り設計、床や壁の建材選定の使い分け、作り付け家具の積極利用など、様々な工夫が見られます。 

もうひとつの特徴が住人が自由に使えるシェアルームです。実際に見せていただいたのはネストのシェアルームだったのですが、住人同士の交流の場になったり、今回のような視察者を受け入れる場所になっているとのことです。洗濯機やキッチンもあり、こういう場所があったら付加価値になるだろうなと感じました。

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シェアルームは断熱賃貸のモデルルーム的な役割をはたしている

 全体的にデザインがシンプルながらモダンでかっこよく純粋に「住んでみたいな」と思える物件だったのがすごく重要だと思います。ターゲットになる世代の好みや普遍的な好みをよく捉えているなと感じました。賃貸住宅である以上、断熱性能だけでなくデザイン性もすごく大事ですね。

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目に見えない断熱と、目に見えるデザイン性の両立が重要

続いてはファミリー向けの「オガールグッデイ」です。こちらは「オガール・ネスト」が出来た後に子育てファミリー向けの賃貸住宅がないという要望から出来た大きめの2棟の賃貸住宅ですが部屋数自体は4室です。なんとこちらは企画段階で不動産屋さん、設計士さんなど関係者自身が住むことを決められてあっという間に満室になってしまったとのこと苦笑 
こちらは外観だけかなと思ったのですが、何と日曜日だったにも関わらず、実際に暮らしているお部屋の中まで見せていただきました。ありがたい!まだ、冬越しはこれからとのことでしたが、大変住み心地いいそうです。

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2棟のファミリー向け賃貸オガールグッデイ

グッデイ もネスト同様、断熱、気密数値をハイレベルでクリアしており通常の賃貸住宅ではありえない温熱環境スペックを誇っています。実際、案内いただきましたが、断熱材の厚さや日射取得を重視した間取り設計、窓サッシも当然いいものを採用していました。またダクトレスの換気システムでメンテナンスコストを抑えていたのも大きいです。また、見せる収納や玄関や階段の建材など抑えるところは抑えているため、ファミリー向けでも十分なスペースを確保しながらも家賃はそこまで割高ではなく、一定程度の利回りを確保しているそうです。

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賃貸住宅とは思えないクオリティ

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階段部分が縁側的になっていて日射取得しやすくなっている

やはり賃貸需要は紫波町でも高まっているようでさらに増築を計画しているそうです。ちなみにこの賃貸住宅周辺の分譲地もくらしすた不動産さんが前回の記事に出てきたオガールタウンを参考に同様の断熱基準建築条件分譲地も手掛けているのですが、全て売約済とのことでした。

今後は断熱賃貸に住んでその良さを実感した人が断熱性能に拘ったエコハウスを建てるという好循環が今後はますます発生していくことが予想されます。 

ということで断熱賃貸住宅はその考え方、実際のコストコトロールの仕方など大変勉強になりました。そして岩手と同程度かそれ以上の寒冷地である軽井沢・御代田エリアはなおさらポテンシャルがあるように思います。

最初から土地を買って戸建て住宅を建設するという大きなリスクを取らなくても、さらには寒さになれていない移住者が高額な光熱費を払わず、健康に暮らすことができる断熱賃貸住宅が必要だと思いますし、実際にすごく求められていると感じています。

また、最近は特に御代田側で、地主さんへの業者からの強引な営業活動が背景にあると思いますが、大型太陽光パネル、規格住宅アパートが乱立して来ていて景観上どうなんだろうという開発が進んでしまっている雰囲気です。。。

オガールのように多少コストがかかっても断熱性能とデザイン勢が両立した住宅が増えていけば景観としても良くなりますし、環境にも優しく、何より地域としての価値が上がり地主さんに還元されるものが多くなるはずです。

そのためにも断熱住宅の素晴らしさを生活を通じて実感できる賃貸住宅が必要です。ということで今回の視察も受けて、まずは個人で取れるリスクの範囲内で小さくですが事例作りを行うべく、徐々に動き出しているので、詳細はまた共有させていただければと思います!

それでは、また!

行くぜ!東北。「エコハウスタウン オガールタウン視察編」

この夏に高断熱・高気密住宅エコハウスへの興味関心からエネルギーまちづくり塾というオンライン勉強会に参加しました。

その中で岩手県紫波町という場所に「オガールタウン」と呼ばれるエコハウスタウンがあり、さらには戸建て住宅だけではなくエコハウス仕様の断熱賃貸集合住宅「オガーネスト」・「オガールグッデイ」というものがあることを知り、これは見に行くしかない!ということ担当の方を紹介いただき、アポ取りをして2年連続の東北ツアーを決行してきました。

土日にも関わらず、ご対応いただいた紫波町の役場の方、不動産会社の方達のおかげで、資料やネット上の記事からではわからない実物に触れることができ、大変有意義な視察ツアーになりました。

そして、一緒に参加いただいた断熱番長と建築家さん達にも大いに刺激になったようで弾丸ツアーでしたが、企画して良かったです。

ということで現地レポートですが、オガールタウン編と断熱賃貸編の2編でお届けします。

 オガールとは盛岡から約30分くらいの場所にあるJR紫波中央駅前の10.7haの広大な町の所有地を中心に一体的な都市整備開発を官民共同でおこなった一大事業で「オガールプロジェクト」と命名されています。

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紫波町役場、図書館、子育てセンター、商店、病院、宿泊費施設、体育館、公園と複合的に年数をかけながら徐々に開発されていますが、回遊性や広場、通路が非常に考えられて一体的に作られており、見慣れたチェーン店などがほとんどないためか、よくある町の風景みたいな既視感がなく、お金の匂いがしないのがすごく心地よかったです。ほどよく人がいて、寂れた感じも過熱感もなく地に足がついたコミニティが感じられました。

今回は住宅がメインの視察目的だったのでまちづくりについてはあまり深くは突っ込まず、写真中心での紹介ですが、民共同のまちづくり手法の事例として全国的にも注目を集めています。

1点気になった点としては「住む」ことに特化しているので、どうしても主要都市盛岡のベットタウンになっているので、産業、はたらく場所がなく、将来的には若者が出ていってしまう構造になってしまうのでは?と思ったことでしょうか。

これは郊外地の共通の課題と言えますが。。。

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広場が特徴的なランドスケープ

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木造で出来た役場の建物
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  • 断熱エコハウス分譲地「オガールタウン」

 オガールの敷地の1画は住宅分譲地になっています。この日詰21区と呼ばれる分譲地が非常に特徴的です。なんと断熱性能に関する統一ルールが定められており、その基準を満たさないと分譲されないのです。

*違反すると土地が買戻しされる契約になっています。

分譲に課される建築条件

・年間暖房負荷 48kWh/㎡以下

・相当隙間面積 0.8㎠/㎡以下

・構造材における町産木材の利用率80%以上

年間暖房負荷とは、室内を20℃まで暖めるために必要な延床面積あたりのエネルギー量のことで、年間暖房負荷48kWh/㎡を達成するには、日射などの自然エネルギーを上手に使いながら、断熱や換気の性能を高める必要があり「48」という数字は、一般的な性能の住宅のエネルギー消費量の1/2~1/3で済むと言われています。

軽井沢、御代田とほぼ同等の寒冷地の紫波町ではなかなかハードルが高い数値設定です。

ちなみに断熱性能でよく使われるQ値を設定していないのは、Q値にしてしまうと窓を少なくする方向に触れていまうため、街並みとして窓を多くしてもらいやすりように日射取得が重要な要素になるように年間暖房負荷を基準にしているとのこと。日射取得のためには家と家の距離を取る必要があるため景観としてもプラスに働きます。

また、建物条件付き土地販売になっており、建物を建てることができるのは温熱環境設計施工技術の認定を受けた地元工務店のみになっています。逆にいうと手間暇がかかって採算効率が悪くなるのでハウスメーカー系は入ってこないようです。地元建材の利用条件と合わせてお金の地域還流も徹底しているのです。

さらにはエリアとしての景観協定も定められており、緑道の確保、統一の常夜灯の設定など、街並みの景観維持のルール順守も求められており、街並みの維持に寄与しています。

歩いてみると、街並みとしての統一感はありながら、どれも同じような見覚えあるハウスメーカーの家ということがなく、それぞれの家が特徴的で、家と家の間に塀がなく、空間的な余裕があり、空が広いのですごく住みやすそうな印象を受けました。

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景観が美しい分譲住宅地

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岩手県と結んでいる景観協定

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日射を確保役割もしている住宅間の共有通路

一般的な分譲地に比べると守るべきルールがたくさんあり、断熱基準を超えるためのコストも高くなりがちにも関わらず、理念に共感された方達による購入により分譲地は全て完売しています。

ちなみに次の日にいったグラッセ日詰駅前通りという民間不動産会社の分譲地もオガールタウンに習ったルール設定を行っていて、さらに新幹線線路が至近という不利な条件もありながら、分譲地も全て完売しています。

kurashista.com

まさにエコロジーとエコノミーの両立であり地元にお金が還流することを徹底しています。オガールタウンは地方の住まい作りのヒントが相当詰まっていました。

続いては断熱賃貸住宅編です!

それでは、また!