軽井沢に子育て移住しました

軽井沢⇔東京での二拠点居住にチャレンジする新米パパのブログ

行くぜ、東北!〜馬と生きる編〜

東北ツアーの後編は岩手、山形編ということでよりディープな場所を回って来ました。中でも遠野の馬と暮らしながら農業を営むクィーンズ・メドウカントリーハウスはこの旅でもっとも行きたかった場所 であり、楽しみにしていた場所でもありました。
日本有数のランド スケープデザイナーである田瀬さんが中心になり、暮らしながら生きることを学ぶために10年以上創り続けている場所です。今回はなんと森田さんの計らいで田瀬さん自身にご案内いただけるというサプライズがありました!

そして山形では森田さん修行した山伏の先達である星野さん、伝承野菜レストランオーナーの山澤さんとうとんでもなくパンチ力ある方達に立て続けにお会いしたのですが、あまりに強烈だったので何かふわふわした感じで帰路に着きました。ということで東北ツアー後編です。

 前編はこちらから

umatatsu.hatenablog.com

まずは陸前高田箱根山という高台にあるホテルです。ここは森田さんと数々の仕事をご一緒にされているアイダアトリエ(御代田のクラインガルテン交流棟も設計)の会田さんが震災復興の仕事の一環として(正確には森田さんの強引な巻き込み?)によって出来たホテルです。ただのホテルではなく、震災後に地元の事業者さん達が陸前高田の海が一望できるこの場所を活かして何かを作りたいという話から完全民間資本でできたハイセンスな宿泊施設です。こういう場所が作られた背景やストーリーを直接聞くことが出来てしまうのがこの旅の贅沢さです。会田さんはクラインガルテンや他の建物もそうですがその土地の歴史や意味を探りながらその場所の地形や特徴をホントによく活かそうと設計されているのがお話からよくわかります。宿泊部屋も少し除かせていただきましたがシンプルでとても好みだったので次は泊まらないとです!

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テラスが特徴的なホテル。森の先に太平洋を臨む。

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テラスでコーヒー飲んだら最&高に決まってる
  • 馬との暮らしに未来がある

そして向かったのが岩手県の内陸部、遠野にあるクゥーインズ・メドウ・カントリーハウス。ここは広葉樹の広大な森の中にある馬と暮らしながら農業を営む、まさに「自然とともに暮らす」ことを体現した施設です。

こちらの本を読むとこれがどういうプロジェクトかということがよくわかりますが、本を読んでから訪れることをお勧めします。ちなみにこの本はランドスケープデザイナー田瀬さんの生き方というか言葉から「人が集まる場所」をつくることのために大切なことを書き綴っていますが、本当にはっとさせられることが多いのでかなりの良書です。

 施設はかなり広大な敷地ではありますが、大きく分けるとスタッフと研修者達が滞在できる建物群と有機栽培でしかもほぼ機械を使ずに営んでいるという田畑エリア、馬たちが放牧されている馬エリアで構成されているようです。ただ馬が施設内どこでも行き来できるように様々な工夫がされているのが特徴です。

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山あいの広大なスペース全てが施設になっている

遠野はかつては日本一の馬産地と言われており馬と人が密着な関係性を持って暮らしていたのでですが、人工林と牛中心の酪農への移行で中山間地域は壊滅的な状況になってしまったとのこと。そこから再び馬に注目し、事業にふさわしい馬種を育て、農耕馬として馬糞も堆肥として活用するこで自給自足の農生活モデル実現することで地域に馬付き住宅を復活させていくというのが大きな展望です。

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山岳馬のハフリンガー種という馬。かなりかっこいい。目はかわいいw

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警戒しつつも気になっている様子

施設全体がすごくお金がかかっているということではなく、設計や建築もなるべく仲間たちでの手作りということで、森の借景や傾斜、まさにランドスケープされていてこれは行かないとどういう場所なのかわからなかったと思います。農業はもちろん、薪づくり、湧き水活用など可能な限り自給自足にチャレンジされていてまさに自然と馬と共生しています。今回は残念ながらタイミングが合わず宿泊できませんでしたので、次回はぜひ宿泊研修プログラムに参加したい!

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事務所兼パドック
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居心地が良すぎて長居したくなる宿泊研修棟

 営利目的でやられている感じではなかったですし、資本主義的な発想からすると非合理的過ぎてなんでこんなことやってんの???だと思いますが、感覚的に惹きつけるものに溢れた場所であったのは間違いないです。面替のワークプレイスも大いに参考にする部分はあると思います。特に建物と田畑、土地の所有に拘らずにエリア全体に徐々に利活用を広げていくというのは面白いやり方のように思います。

  • パワー漲る人たちと野菜の力に圧倒された山形庄内編

最後は山形庄内編です。そもそも遠野からの移動距離が300キロ以上とかで夕方、晩ご飯前に移動するにはものすごくさらにナビの誘導で遠回りする羽目に(泣)交代ドライバー制で何とか到着。宿泊は湯田川温泉つかさや旅館というところでしたがここも中々雰囲気あるいい場所でした。

翌日は森田さんが山伏修行した羽黒の宿坊、大聖坊 にお邪魔して先達である星野文紘さんにご案内いただき出羽三山神社に正式礼拝。なかなか険しい道のりでしたが、背筋がぴしっとする思いでした。星野さんはまさに仙人のような出立で雰囲気抜群。何ごとも考えすぎないことまず感じるままに動く、何でも白黒つけようとし過ぎずあいまいさを受け入れること、季節と季節の間のような時間を大切にして生きることというお話をお聞きすることができました。完全に話しているないようが「ジェダイの哲学」につながり、やはりジェダイになるには山伏修行するしかないのかと勝手に納得していましたw

真面目に何かと考えてからしか行動するのではなく、感覚、感性をもっと大切にすべきというのは身近に自然環境があるとより合点がいきやすいお話でした。

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2000段以上の階段を登ってお参り
  • 初めて感じた伝承野菜パワー

そのまま星野さんもご一緒して「ベジタイムレストラン土遊農」にランチへ。ここは農園レストランでハウスで育てた野菜だけ(ほぼらしいですw)を使った食事を提供してくれるレストランですが、ただの野菜ではなく「伝承野菜」という日本古来の品種改良されていない野菜達というのが大きな特徴です。今の市場に出回っている野菜のほとんど食べやすいようにまた育てやすいように品種改良された「F1雑種」という種子を残すことができない品種だそうです。一方「伝承野菜」は昔からある品種をの種を紡いで作っているので野菜本来の力強さがあります。一方で育てる手間は大変なようです。

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名前が覚えやすいw

施設につくとオーナーの山澤さんが「伝承野菜」の素晴らしさについてまさにマシンガントークで話されていて完全に圧倒されていたのですが、実際にその後、伝承野菜ランチをいただいて、確かに野菜のパワーにびっくりしました。まず噛ごたえというか噛みごたえがすごくて必然的にものすごくちゃんと噛んで食べることになります。また、味もなんというか野菜の味!っていう感じで時には苦味もあるのですが、なんというか生命力的なものを感じました。これは食べないとわからない感覚なので、ぜひ食べてみて欲しいです。

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オール伝承野菜プレートは食べ応え抜群

ということでかなり駆け足でしたが、東北ツアーの振り返りレポートです。ホントはもっといろいろ回っていて結構、省略してしまっているところもあったのですが、インプットがあり過ぎたのでこれくらいで(苦笑)

個人では絶対行かないような場所に連れていただき、全てをアレンジいただきながら解説いただいた森田さんには本当に感謝しかなく、無理して急遽参加して本当に良かったです。娘がもう少し大きくなったらまた家族でまわりたいです。そして何より稲作塾のメンバー達と旅路をともにしながらたくさん話しができたのが本当に良かったです。これを面替のワークプレイスにどうつないでいくか。また年始に振り返り会があるようなので、それもまた楽しみです!

それでは、また!